炉の種類

■溶錬炉

鉄、ステンレス、銅などの金属を溶解する炉のこと。溶解のほかに、精錬や合金製造なども行います。
鉄鉱石から銑鉄を取り出すための炉である「高炉(溶鉱炉)」、金属精錬専用の炉「転炉」、銅製錬、再生アルミニウムの融解炉として使われている「反射炉」などがあります。

■焼却炉

可燃ごみなどを燃やして、灰にしたり、体積を減らしたりする炉のこと。燃焼にともない出る有害物質を無害化する設備も含めて焼却炉と呼ぶことがあります。環境のためには、高温で完全燃焼させることが必要です。
ガス化溶融炉、ストーカー式焼却炉、流動床式焼却炉、ロータリーキルン式などがあります。

■焼成炉

陶磁器や煉瓦などを作成したり、セメントなどを製造したりする炉のこと。高熱で焼くことで、焼成させます。
セメント製造などの窯業に使用される回転式の窯を、ロータリーキルンといい、1,000度以上の高熱で反応させます。焼却炉に使われるロータリーキルン式は、セメントの製造に使われるものより小型のものです。