当社には、父が勤めており、レンガを積む仕事をしていることは知っていました。でも、父が働く現場を見たことはありませんでした。だから、築炉という仕事に興味がありましたね。
　最初は、力のいる仕事がきつく感じましたが、今は慣れました。主にレンガ積みや、その段取りをしていて、現場によっては、溶接や大工仕事などもします。今の目標は、現場の責任者となって、仕事を納めることです。
　普通なら入れない製造工場などに入って炉をつくるので、そういう面でも面白い仕事だと思います。

　築炉は、作業内容がいろいろあるので、毎日同じことを繰り返す仕事と違い、飽きることがありません。そこが、いいですね。
　炉をつくりたい工場や環境施設は、全国各地にあります。だから、47都道府県が、自分たちの仕事エリアです。全国に、自分たちがつくった炉があるんですよ。炉は、それぞれ違い、同じものがありません。毎回、新鮮な気持ちでスタートし、取り組めます。
　レンガを積んだり、他の仕事をしたりしていると、時間が過ぎるのがとても早く感じられる時があります。集中している時ですね。「えっ？もうこんな時間？」と、思うほど。そんな時、この仕事の楽しさを感じます。